蚊の季節

　早くも蚊に刺された。どの世界でも気の早いのがいるようだ。

　蚊は人や動物から発せられる熱やにおい、炭酸ガスなどを感覚毛で感知し襲ってくる。刺すのは産卵を控えたメスの蚊のみで、オスは樹液等を栄養としており安心ならしい。

　そこで、これからのシ－ズン活躍するのが、虫除けスプレ－。

　ディ－トという薬品が薬効の主体だそうで、蚊の感覚毛をマヒさせる。ベトナム戦争時、マラリヤ予防用にアメリカ軍が開発したもの。だいたい、市販品で5～6時間効き、まんべんなく塗布するのがこつ。らしい。



　ふと思い出した。



　小泉八雲の「耳なし芳一」



　なるほど、虫除けスプレ－をしていても耳周りやホッペタは刺されることがよくあった。



　物語は和尚さんがすっとぼけていただけであるが、顔中に虫除けスプレ－をシュ－と念入りに吹き付けるのには抵抗がある。実際100％原液を使用した場合の中毒例は結構あるらしい。日本では20％以下らしいがそれでも…う～ん(–；)。



　耳がちぎり取られるわけじゃなく「耳はれ芳一」ぐらいなら我慢しよっと(＾＾；)