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手足(脚)のしびれについてⅤ

 これからは、背骨の問題でおこる脊髄や神経根(末梢神経と脊髄の接合部)の障害についていくつか紹介してみよう。



 今回は、背骨の骨折について書いてみることにする。



【背骨の骨折】

 まず、背骨の骨折で最も一般的なものは、老人の脊椎圧迫骨折である。

 

 これは閉経後ホルモンバランスの関係で骨のリニュ-アルが円滑に行われない女性の骨粗しょう症の方に多く、ちょっと『尻餅』をついただけで背骨の一つないし二つがつぶれることがある。

 最初強い痛みを伴うため背中が曲がってきてしまうが、おのずと強い痛みは治まる。しかし、背骨自身がが縦にクシャッとつぶれるため椎間孔が狭くなったり、脊柱菅の直径が小さくなったりすることは少なく脊髄や神経根への影響は少ないため、しびれに至ることはあまりない。慢性的鈍痛感が続く場合が多い。



 それに対し、工事現場やバイクの事故などでは、背骨がバラバラになったり、不規則にひしゃげたりすると、脊髄を破壊したりするためそれ以下の半身に麻痺が起こってしまう。

 腰で破壊されると下半身不随、首で破壊される顔以外は付随になってしまう。いわゆる四肢マヒである。



 四肢マヒの多くはバイクの事故が多い。これは、転倒時に身体がどこかにぶつかって止まるときに、首が慣性の法則にしたがって移動している頭+ヘルメットの重量を支えられず、頚椎を骨折してしまうとのこと。



 これは原付でも同じ!



 あまり飛ばさないほうがよいようである。

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