手足(脚)のしびれについてⅡ

　手足のシビレについて具体的に書く前に背骨と神経についておさらいしておく必要がある。



　まず、背骨であるがこの世界に入るまでは『背中に位置する棒状の骨で、なぜか曲がる』ぐらいの低～いレベルの認識しかなかった。当然棒状でもなく柔らかくもない。



　背骨とは脊柱と言われ、脊椎が通常１９個縦に積み重なって形成されているものである。また、それぞれの脊椎のだいたい中央部分に(対称な断面ではないが…)穴が開いており、脊髄が上は脳から下は尾骨まで伸びている。脊髄には脳同様に中枢神経がびっしり詰まっており、豆腐のように傷つきやすいものである。これを傷つけてしまうと『半身不随』のようなとんでもない症状に至る。言い換えれば硬い背骨が非常にﾃﾞﾘｹ-ﾄな『脊髄』を守っているわけである。



　次に神経であるが以前は漠然としか理解しておらず『神経痛・トランプの神経衰弱・自分？神経質やな…』てなところであった。

　

　脊髄という中枢神経(神経の束)は、末梢神経(小規模な神経の束)にそれぞれの脊椎の間から枝分かれしており、身体の色々な部位からの痛いとか冷たいなどの感覚を脳に伝える。また逆に脳からの指令を各筋肉などに伝えるのが仕事。



　次回以降は、背骨と脊髄および末梢神経の位置関係がおかしくなると、シビレが発生しちゃうメカニズムについて書いていくことにする。